su-haku

ヨガと、私が考えてること。何年かに一度インドに行きたくなります。

略奪行為

生きているうちに、この世の全てを体験できる人なんているだろうか。

 

男は女を体験できないし、女は男を体験できない。

 

というか、

体験をそんなに大切にしていたら、

 

そのうち体験したいと思わないことまで体験しなきゃと思うようになる。

 

手の届かないような贅沢なことに気を取られている間にも、風は吹き、花が咲き、散って、枯れていく。

 

そこに宇宙の全てがあるのに、気を取られている人は受け入れない。見向きもしない。

 

以前、ビルの中で仕事をしていたことがあった。

デパートの端っこの方で、窓がない。

バックヤードでお昼を食べるので、朝ビルに入ったら、帰るときはもう真っ暗。

今日は晴れたのか、雨か、風は強かったか、全然わからなかった。

私の人生がむやみに早送りされてるみたいでこわくなった。

 

その後、そこをやめて、

小さな園芸店でパートを始めた。

お給料は少しだったけど、日々の時間や季節の移ろい、空の変化を一日中感じられて幸せだった。

外食もせず、毎日おにぎりをにぎってお昼に食べたのも楽しかった。

 

その頃私は、生きる上でなにかすごく大切なことを知った気がする。

 

今はその延長。

 

その頃から、大事なことはなにも変わってない。

 

 

確かに、やってみないとわからないのはその通りだけど、それは自分がやらなきゃならないことなのだろうか。

 

人にはその人の役割というものがあって、その中でやってみなきゃわからないことというのはあるけれど、

他の人の役割を奪ってまでも、体験を重ねるって…

 

それは、略奪行為にほかならないと私は言い過ぎでなく思っている。

 

自分の満足のために、他人のチャンスを奪ったり潰したりしているかもしれないのだから。

 

体験は悪いことではないし、

成長のきっかけにもなる。

 

でも、他人の領域を侵してまですることではないんじゃないかな。